ヴィヴィオ
ヴィヴィオ (VIVIO) はスバルの軽自動車。
1992年3月に、レックスの後継モデルとして発売された。
ネーミングの由来は、公式には英語のVIVID(鮮やかな、生き生きとした)からの造語であるとされているが、排気量の660ccをローマ数字読み(VIVI0)に引っかけたものであるとも言われている。
デビュー当初のキャッチフレーズは「SIMPLE RICH」。
シンプルでありながら高級なメカニズムを持つことを表す。
92年のパリ~モスクワ~北京・マラソンレイドに参戦し、プロローグランでワークスパジェロを上回るタイムを叩き出したり、93年のサファリラリーでは一時ワークスセリカを上回る総合4位を走行、A-5クラスで優勝したりするなど、モータースポーツの世界でもクラスを超えたポテンシャルの高さを見せつけた。
エンジンはレックスから引き続き、クローバーフォー(CLOVER4)と呼ばれる直列4気筒が搭載されている。
エンジンは全てEN07という型式を持つ。
ラインナップにはSOHCのNAが二種類、アイシン製スーパーチャージャー(MSC)装着車にも二種類がある。
ECVTは、スバルがレックスやジャスティで採用した、独自の無段変速機である。
プーリーをスチールベルトで繋ぎ、このプーリーの径を連続的に変化させることで無限の変速比を得るものである。
スクーターでは遠心クラッチとの組み合わせですでに実用化されていたが、自動車ではDAFが販売していたもののごく少数にとどまる。
トルクを与えることが難しく、スバルはパテントを取得して採用に踏み切り、これに電磁パウダークラッチを組み合わせることで軽自動車向けに実用化にこぎつけた。
これの採用により、従来のプラネタリーギア式のオートマチックトランスミッションには無い滑らかな変速フィーリングや低燃費、クリープ現象の追放が実現されたが、一方で耐久性に弱点があった。
スバルはECVTを次世代のスーパーオートマチックと位置づけ、拡販を試みた。
トルクコンバーターを採用したことにより、クリープ現象の発生やリニア感の低下など、ECVTには無かった問題も浮上している。
構造上低速トルクが不足しがちな4気筒エンジンの弱点を補う意味もある。
E型で、エンジンのハイオク化によって増加したトルクに対応する為、クラッチディスク径が変更されトルク伝達力が強化されている。
ヴィヴィオのMSC車向けに6速マニュアルモード付きのECVTを採用した。
レックスも四輪独立懸架を採用していたが、ヴィヴィオでは前輪サスペンションを従来のI型ロアアーム+テンションロッド方式からL型ロアアームの強固な方式とした上に、後輪サスペンションは従来のセミトレーリングアーム式から、ストロークの豊富なデュアルリンクストラット式となった。
軽自動車にメカニズムを与えることはほかでは見られず、4気筒エンジンなどとヴィヴィオの本物志向を窺わせる。
マイナーチェンジでリアサスペンションの形状が見直され、より特性に変更された。
DOHC MSC仕様では前後に、SOHC MSC仕様(一部DOHC MSC仕様も)では前に、ロールを抑制するスタビライザーが装備されている。
RX-RAでは、ショックアブソーバーの減衰力が専用にチューニングされている。